読 書

 自伝にもある通り無類の本好きで、図書館から二人分の本を借りてきては嬉々として読んでいました。ジャンルとしては森村誠一をはじめとする推理ものや、山岡荘八の徳川家康などの歴史ものが好きでした。若手の作家では宮本輝などのものを好んで読んでいましたが、私の好きな村上春樹や椎名誠、天童荒太などには見向きもしませんでした。短歌も好きで与謝野晶子や石川啄木を手本に自らも若い時から作っていました。寺山修司などの歌集もよく読んでいました。 女性作家も好きで、宮尾富美子や山崎豊子などの作品はほとんど読んでいました。特に、「大地の子」はテレビの影響もあってか何度も読み返しては涙していました。 古いものでは、夏目漱石が好きで、ほとんどの著作を読んでいました。なかでも一番のお気に入りは「こころ」で、間隔をおいては何度も繰り返し読んでいました。 

 ス ポ ー ツ

 スポーツを見るのが全般的に好きで、中でも野球が大好き、根っからの巨人ファンというよりは長嶋ファンでした。長嶋監督が解任された時には、抗議の意を込めて、さっさと巨人ファンを止めて、阪神ファンになってしまいました。そしてまた長嶋が監督に復帰すると、何食わぬ顔をしていつの間にか巨人ファンに戻っていました。一年を通していろんな野球、春の選抜から、オープン戦、プロ野球の開幕から、夏の甲子園、オールスター戦、日本シリーズまで、野球のシーズンを本当に楽しみにしていました。この冬も、春になったら、また野球のシーズンが始まると待ちわびていたのに・・・もう見ることも出来なくなってしまいました。 そのほかに、大相撲や、サッカーも見ていましたし、オリンピックもよく見ていました。 それにしても、今年の巨人の低迷ぶりはどうだろう!母もさぞかしあの世から、歯がゆく想っているに違いない。おそらく、来シーズンの原か長嶋の監督復帰を願っていることだろう。
  2007年の球春、2年目の原巨人のスタートはまずまずのようである。
 原巨人は2年目にしてリーグ優勝は果たしたものの、プレーオフで中日に敗れた。また、長島氏は脳梗塞を病み、その夫人は帰らぬ人となったのであった。

 ギ ャ ン ブ ル

ボートレースからオートレース、パチンコからスロットまで、ギャンブルが大好きでした。特に晩年はスロットが大好きで、そのギャンブル性の高さが気に入ったようでしたが、お金がいくらあってもたりません。また、これはギャンブルとは言えないかもしれませんが、宝くじを買うのも好きでした。一度、十万円が当たったのが最高でしたが、亡くなる前の年末ジャンボ宝くじでも一万円が当たって、これは来年はいいことがあるぞと思っていた矢先に亡くなってしまいました。

 焼 き 肉

 焼き肉、特にホルモンが大好きで、それも家庭でするのではなく、専門店で食べるのが好きでした。これは、どうもギャンブル好きと分ちがたく結びついた嗜好のようで、ギャンブルのあとの焼き肉がまた格別なもののようでした。 それから、何か気に入った食べ物があると、それに飽きるまで毎日それを食べ続けるという面白い性分がありました。晩年は、夏には冷やし素麺を食べ続け、秋にはバタートーストを食べ続けていました。

読書傾向

歴史もの、推理サスペンスもの、恋愛小説、いろんなジャンルのものを猛烈なスピードで読破していました。ただし、外国作家の翻訳ものは一切手にしませんでした。親友M.Tさんと読書若い時には月刊の大衆小説の雑誌を定期購読していたこともありました。少女時代に経済的な理由から思うように本が読めなかった反動で、まるで活字中毒者のように猛烈に読んでいて、その読書量は半端ではありませんでした。晩年、目があまりよく見えなくなってからも、天眼鏡を顔にすりつけんばかりにして読んでいました。

スポーツならなんでも

とにかく、勝負事が大好きでした。スポーツもその一環な訳で、ありとあらゆるスポーツ、野球からオリンピック、マラソン、プロ・アマチュア問わず見ていました。
また、クイズ番組も大好きで、これもある意味では勝負事かも知れませんね、そういえば、週刊誌や新聞にのっているクロスワードパズルも好んでやっていました。

潮干狩り大好き

山の中で育った反動なのか、潮干狩りが異常に好きで、元気なころには朝から晩まで、潮のゆるすかぎり、海浜に行っていました。また、家に池があった頃には、そこに大きな鯉を飼って楽しそうに水を換えたりして面倒をみていました。